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『ダイ・ハード4.0』は、凄い!! 

フリーズするほど面白い!!

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 12年振りに、あの運の悪い男「不死身」のジョン・マクレーンが帰ってきた。ブルース・ウィリス主演、待望の新作『ダイ・ハード4.0』を試写会で観てきました。
 4度目のダイ・ハードは、4.0と言うタイトルからも分かる様に、超ハイテクのサイバーテロが、我らがマクレーン刑事の相手だ。そして、マクレーンと共にサイバーテロに立ち向かうのは、『ジャスティン・ロング』が演じる天才ハッカーのマット・ファレル。テロ集団の首謀者ガブリエルに『ティモシー・オリファント』、その部下で恋人のクールなマイを『マギーQ』が演じている。そして今回の監督は、このシリーズの熱烈なファンでもある『アンダーワールド』の『レン・ワイズマン』がメガホンを取った。

 
 吹っ飛ぶテロリストに舞うパトカー。
 ヘリから落ちても死なないダイ・ハードな敵を相手に
 死闘を繰り広げる我らがマクレーン刑事。
 アナログオヤジのパワー全開です!!
 トンネル内での大クラッシュを潜り抜け、
 F35戦闘機と一騎打ち。地球が滅んでも、この男は死にません。


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 映画の冒頭、20世紀フォックスのオープニングロゴがショートしてフリーズし、サイバーテロを臭わせつつ物語は始まる。マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)は、ストーカーの様に女子大生の娘ルーシー(メアリー・エリザベス)のデートを邪魔するおせっかい親父となって冴えない登場とあいなるが、このシーンもしっかりエンディングへの伏線となっている。
 そんな時、FBIからの連絡で、同じニュージャージーのハッカーの青年のマット(ジャスティン・ロング)の身柄を拘束するように命じられる。しかし、サイバーテロ集団が差し向けた凄腕の傭兵達が、一足先にマットの命を狙っていた。完全武装の傭兵達に、拳銃一つで立ち向かうマクレーン。廊下の消火器を敵に投げつけて爆破するなど、相変わらずのアクションで窮地を脱してワシントンDCへと向かう。
 だが、、テロ集団の首謀者ガブリエル(ティモシー・オリファント)は、7月4日の独立記念日に、全米のインフラをハッキングし、都市機能を麻痺させていた。そんな完璧なテロ集団のプログラムなに紛れ込んだたった一つのバク、それが超アナログ男マクレーンと、天才ハッカーのマットだった。そして、マクレーン達にとって本当にダイ・ハードなのは、これからだったのだ・・・。  人気blogランキングへ
 
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 ジョン・マクレーンの魅力は、なんと言ってもその飾らないキャラクターにある。正義と家族を愛し、どんな困難に直面しても、愚痴と泣き言を言いながらも昔気質の職人の様に仕事を成し遂げる。ベタなジョークを連発しつつ、血まみれになっても冷静沈着に僅かな可能性に全てを賭ける男なのだ。そんな彼に、老若男女を問わずに引き付ける磁力の様なものを感じる。
 また、最新作の4.0には、19年前に製作された『ダイ・ハード』の原点回帰を思わせるアクションとウィットに溢れている。VFXやCGの弩派手なアクションシーンに見慣れた我々も、今回のダイ・ハード4.0には、思わずフリーズしてしまうほどのあっと驚くシーンの連続なのだ。生身の人間一人が最新のジェット戦闘機F35を撃墜したり、崩れるハイウェイをコンボイトラックが駆け上ったり、あまりのシーンに突っ込むのも忘れて楽しんでしまう。少々、テロに至る首謀者の背景が薄かったり、FBIの緩慢な捜査やお約束のエンディングにチョット物足りない気もするが、第一級のアクション・ムービーであることは間違いない。

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 何と言っても、アナログ刑事とサイバーオタクのコンビが繰り広げるアクション・シーンの連発は、正にシリーズ最高。敵キャラのクールなマイを演じたマギーQとのエレベーター・シャフトでのバトルシーンは、ココまでヤルか?!と言うほど、息を呑むシーンが畳み掛ける。誘拐された娘の奪還に執念を燃やすマクレーンの鬼気迫る姿にどひゃ~。 今回もマクレーン刑事は、大大大ハードで、アン・ブレイカブル!! 『ダイ・ハード4.0』は、期待できます!家族で、カップルで、ぜひお楽しみいただきたい一本なのだ。


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『ボルベール<帰郷>』を試写会で。 

娘は母に、母は娘に帰郷する。

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 嫌いな梅雨入りに体調不良。あまり乗り気ではなかった試写会でしたが、観て良かったと思える映画。特に女性の方には、必見のお薦め映画であります。
 監督は『トーク・トゥ・ハー』『オール・アバウト・マイ・マザー』の『ペドロ・アルモドバル』。主演はアルモドバル監督と『オール・アバウト・マイ・マザー』以来の顔合わせとなる『ペネロペ・クルス』。

 多感なティーンのころ母(カルメン・マウラ)との関係が悪くなり、親と別居していたライムンダ(ペネロペ・クルス)は、火事でその両親を失っていた。そして今は失業中の夫と15歳の娘パウラ(ヨアンナ・コバ)のために、空港で慌ただしく働く日々を過ごしている。そんなある日、母のお墓の掃除で帰郷した田舎で、火事で死んだはずの母親を見たと言う噂を耳にする。そして、肉体関係を迫ってきた父親(実は義理の父)を、娘のパウラが殺してしまうという事件が起こってしまうが・・・。

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 その後、幽霊騒ぎやライムンダと娘パウラの事。父の死と病の友人の娘への償いなど、ストーリーの中で謎となっている母との確執が、ラストの10分で雪の様に消えてゆく・・・。大事なポイントなので、敢てレビューでは触れませんが、ホント良く練られた脚本です。
 この映画『ボルベール』は、カンヌ映画祭で最優秀脚本賞と最優秀女優賞(何と主演助演の6女優全員)を受賞し、母として、娘として、そして女としてのままならない人生をたくましく生きる女性たちの生き様を赤裸々に描き上げている。人気blogランキングへ

 アルモドバル監督らしい赤をベースとしたビビッドな色彩の中で展開する人生賛歌を堪能できるが、思わずクスッ、ニヤっとするコメディの要素や、母が観ているテレビがヴィスコンティ監督の「ベリッシマ」なのも、中々ナイスなのだ。人間の生と性、死と詩をリアルに描く世界観は、日本やハリウッドには無い、やはりラテンの血の成せる業なのか。
 これだけヘヴィーなテーマで脚本を書くと、普通観るに耐えないほどのドロドロと陰鬱な映画になりがちだが、この『ボルベール』がその対極に描かれているのは、監督の力量に寄るところも大きいだろう。
 また、ペネロペが劇中で歌うタンゴの名曲『ボルベール』は実に見事で、歌の上手さと切ない歌詞が相まって彼女の母同様熱い涙をこらえ切なくなる。
 
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女達の悲しさと、切なさと力強さ。母と娘の、深い愛情と、男には到底知ることも出来な強い絆。タイトルの通り、母は娘に、娘は母に、そして女は少女に帰郷します。達也が女だったら、ぜひ母か娘と観たい映画ですね。でも、男はいったい何処へ帰ればいいのでしょう・・・。

 それにしてもペネロペ、真赤に匂い立つような良い女ですねぇ(視点がオッサンやん)。しかし、ポスターの写真は、チョッとカルーセル麻紀にも似てるしぃ。でも、ハリウッド作品でしか彼女を知らないなら、きっとこの映画で見方が変わります、絶対!!


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『プレステージ』は、映画自体がトリック。 

映画自体が
自らを犠牲にした一つのマジックなのだ。


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 ※ネタバレに要ご注意!!

 97年も早半年が過ぎましたが、今年も益々映画が好調です。
 昨年は21年振りに邦画が洋画を興行収益において上回った年でしたが、今年はハリウッドも負けてはいません。次々と新作・力作を日本のスクリーンに送り込んでくれます。これは、映画ファンにとっては、嬉しい歓迎すべき出来事であります。
 さて、今年前半のズラリと並ぶ秀作洋画の中でも決して見劣りしない一本を、試写会で観て来ました。タイトルは『プレステージ』。あの『メメント』で、従来の映画レトリックを塗り替えた『クリストファー・ノーラン』監督が、「クリストファー・プリースト」の小説『奇術師』を映画化したものです。

 この映画は、そもそも映画の全編がトリックで、至る所にその伏線が仕掛けられています。従って、その仕掛けに触れず、ネタバレせずにレビューすることは、仕掛け無しの空間移動よりも難易度が高く、いやほとんど不可能なので、敢てトリックに触れつつこの映画自体に仕掛けられたイリュージョンに迫りたいと思うのであります。

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 物語の舞台は19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベール)は、奇術師ミルトンの元で修行をしていた。しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリア(パイパー・ペラーボ)が水中脱出に失敗して死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。これを機にアンジャーは復讐の鬼へと変貌し、妻が亡くなったことが原因で二人は敵対するようになる。次第に二人の競争は過激になり、流血の争いを繰り返すことになる。
 やがて、名声を手にしたボーデンは、サラ(レベッカ・ホール )と結婚し幸せな日々を送る。そしてついに、新しいマジック「瞬間移動」を披露するのだった・・・。

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 この『プレステージ』も、『メメント』程ではないが、複雑な時間の変換を軸にしている。アンジャーがステージの下で水死し、そのライバル殺しの犯人としてボーデンが収監され、獄中で手渡されたアンジャーの日記によって回想することから始まっている。しかも、その後さらに時間が前後しつつ、トリックの伏線となる謎が散りばめられているのだ。推理力も然る事ながら、よほど記憶力がないと付いて行けない。
 また、『デビィッド・ボウイ』演じる科学者「ニコラ・テスラ」を全く知らないと、唯のSFインチキ映画に見えてしまう。

 そして更に、一流のマジックは、タネや仕掛けのないことを観客に確認させる「プレッジ」、パフォーマンスを展開する「ターン」、そして最後に予想を超えた驚きを提供する「プレステージ(偉業)」の3パートから成り立っているが、この映画自体がこの3パートから成立している。序盤のマジックの舞台裏の種明かしと、幾つかの伏線。中盤の激しいトリック合戦。そして、最後に明かされる二人の隠された驚愕の真実。

 最後に勝ったのは、アンジャーか、ボーデンなのか。

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 一応最後に生き残った者の勝ちにも見えるが、トリックはこのままでは終わらない。ボーデンが死ぬ間際に残した言葉は、『アブラカタブラ』。
 この言葉の語源はアラム語の『私が言うとおりになる』または『この言葉のようにいなくなれ』の意味だ。人気blogランキングへ

 しかし、アンジャーは何故何度も、もう一人の自分を苦しい『溺死』で殺したのか。そして、その水槽を処分せずに地下に保存し、ボーデンに見せるようにしたのか。

 達也としては、アンジャーの喪った妻への愛がプレステージと感じたが、皆さんはどう見るのか・・・。

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斬新!『300スリーハンドレット』。 

  正に劇画ムービーだ。

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 今日からロードショーが始まる『300スリーハンドレッド』を試写会で観た。
 かなりグラフィカルで斬新な映像だとは予備知識で知っていたが、想像を上回る斬新な映像に正直驚いた。しかし、歴史大作映画が好きな人にはあまりお薦めできない。歴史大作と言えば、チャールトン・へストンの『ベンハー』に始まり、ラッセル・クロウの『グラディエーター』と、達也も好きな映画が沢山ある。
 だが、この『300』は、何れの映画にも似ていない。歴史公証ははなから無視した、正に動く劇画なのだ。だからこそ、そんじょそこらのアニメでは及びもつかない迫力の画角・アングル、ハイスピードとストップモーション、コマ落としを駆使した斬新な映像革命を堪能できる。

 監督は『ドーン・オブ・ザ・デッド』の「ザック・スナイダー」。 『シン・シティ』でも知られる「フランク・ミラー」のグラフィック・ノベルを基に、「カート・ジョンスタッド」と脚本を共同制作している。スパルタ王レオニダスを演じる主演は、「オペラ座の怪人」の『ジェラルド・バトラー』。その妃コルゴを『レナ・へディー』。対するペルシア王クセルクセスを『ロドリゴ・サントロ』が演じている。

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 物語は紀元前480年のギリシア。ヘロドトスの『歴史』にも記されているテルモビュライの戦いを描いている。クセルクセス王に率いられた100万を越すペルシア軍がギリシアの都市国家群に迫り、スパルタのレオニダス王の元へも、降伏を要請する使者が訪れる。しかし、降伏は国家の滅亡だけでなく、民族と戦士の魂を滅ぼすと判断したレオニダス王は、ペルシアの使者を谷底へと蹴り落とす。そして、テルモピュライという狭い山道で、クセルクセス王に率いられた100万を越すペルシア軍と、レオニダス王に率いられたスパルタ兵300とギリシア連合軍の戦いの火蓋が切られた。
 
 一応、スパルタの徹底したファイティング・スピリットを主軸に、王と妃の夫婦愛、父と子の深い愛情や愛国心を織り込みながら描かれているのだが、それはこの映画の中では、ほとんどメッセージとしての意味を持たないかのように思える。それほど映像が斬新で、なおかつ残酷な戦闘シーンの連続なのだ。ただ、それは限りなく劇画チックで、リアリティを伴なった恐怖や切迫感が伝わってこない。やはり、ジャンクなコミックスを読んでいる以上の深い思いに至らないのだ。 人気blogランキングへ

 劇画なら、同様のジャンルに三浦健太郎の『ベルセルク』があるが、この作品は、『300』と比べ物に成らないほどの深いメッセージ性と胸に迫るリアルな恐怖を想起させた。現在の『ベルセルク』は、蝕が終わるまでの初期ベルセルクとは比較にならぬほど冗長で緩慢な劇画になってしまったが、人間の業を深くえぐる情感のある良い劇画だった。かってアニメ化されたことはあったのだが、『300』を観た時、この映像テクニックなら実写でヤレルと感じた。ぜひ『ザック・スナイダー』監督にチャレンジして欲しいものだ。

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 また、この『300』は、あからさまにペルシャ軍の脆弱さを描き、自由と民主主義を掲げるギリシア+スパルタ連合軍をヒロイックに描いていることから、イラン政府から正式にクレームが付いた様だ。しかし、この映画には政治的なイデオロギーが介在しているとはあまり思えない。それよりむしろ、肉体的不完全な者を排除するデフォルメされたスパルタ主義の描き方により問題があるように思える。

 そして、今も紀元前の昔も、国と家族を思う熱い魂があると同時に、他国と通じ裏切る者や、危機に乗じて私欲を肥やす者がいることは変わらない。ただ、スパルタと言う言葉は今に残り、テルモピュライの戦いが語り継がれていることは、紛れも無い事実なのだ。

 革新的映像の斬新な映画として楽しむには、『300』は実に面白い。ぜひ劇場のシネスコープのワイドスクリーンで堪能して頂きたいものだ。

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『アポカリプト』は破格の映画だ。 

   次代の鼓動を体感せよ。

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 キリスト最後の24時間を描いた『パッション』以来、何かとお騒がせ男のイメージが強かったメル・ギブソンが、再び輝きを取り戻した。6月16日からロードショーの『アポカリプト』がいい。
 早速試写会で鑑賞したが、全編手に汗握るアクションシーンの連続。そして、『猿の惑星』以来の衝撃のラストシーンに、ヤラレタ。

 物語は、マヤ文明後期の中央アメリカのジャングルが舞台。誇り高き狩猟民族の血を受け継ぐジャガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、酋長の父、そして妻や子供とともに平和な暮らしを送っていた。ところが、ある日、マヤ帝国の兵隊達による襲撃を受け、仲間とともにピラミッドに連れ去られてしまう。そこで彼らを待ち受けていたのは、干ばつを鎮めるための生贄を捧げる儀式だった。

 一方、村に取り残された妻と娘は、深い竪穴から脱出できずに苦しんでいた。一人また一人と、祭壇で心臓を抉り取られ、首をはねられて行く。そして、ついにジャガー・パウが祭壇に押さえつけられることになるが・・・。

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ほとんど全ての俳優が素人でありながら、
今まで観たこともないほど自然な芝居をするが、
ある意味当たり前かもしれない。
しかし、表情の一つ一つが、本当に素晴らしい。

そして、スタントやCGを廃した徹底した肉体の衝突。
切り裂かれる肉、折れる骨、噴出す血しぶき。
300のそれを遥かに上回る生々しい残酷シーンの連続。

しかし、全てのシークエンスを伏線として、
ラストに訪れる衝撃のクライマックスに唖然とする。
逃げるジャガーパウと追うマヤ人達が目にしたものとは・・・。
うーん、なるほどそう来たか。これにはビックリした。
スクリーンを見つめる全ての瞳が釘付けだった。
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恐怖心が心を支配する時、恐怖が争いを生み、争いが新たな恐怖を生む。
しかし、新しい時代(=アポカリプト)は、音も無くすぐそこまで来ている。

逃げるものと追うものがやがて逆転し、恐怖が勇気に変わるとき、
新しい時代が訪れる。

アポカリプトとは、ギリシア語で、新しい時代の意味だが、
そのタイトルに込められたメッセージを、
理性ではなく本能で体感させる凄い映画だ。

ある意味これは、21世紀の今と言う時代を映す鏡でもある。

メル・ギブソン監督の映画に賭ける「ブレイブ・ハート」と「パッション」に、拍手。



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『ザ・シューター/極大射程』はAB級。 

  『この映画が凄い!』設立を希望。

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 合衆国VS孤高のスナイパーと言う、ちょっと大げさなキャッチフレーズの映画『ザ・シューター/極大射程』を試写会で観てきました。何せこの映画の原作は、2000年の「このミステリーがすごい!」海外部門1位を獲得した『スティーブン・ハンター』の小説が原作。監督は「トレーニング・ディ」で知られる名匠『アントワーン・フークワ』。骨太で男臭いアクションを撮るのが上手い監督なのだ。

 この映画でタフなスナイパーを演じた『マーク・ウォールバーグ』は、ディカプリオの推薦で射止めた「バスケットボール・ダイアリーズ」の成功で、俳優としての地位を獲得。06年には再びレオナルド・ディカプリオとの共演を果たしたマーティン・スコセッシ監督作の『ディパーテッド』で、初のアカデミー助演男優賞にノミネートされたことは、記憶に新しい。印象的なスラング連発の上司を演じていたが、今回は一転して寡黙なスナイパーの役。

 物語は、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)はアフリカの戦闘で相棒の観測手ドニーを軍の裏切りでを失い、今は一線を退き、広大な自然が広がる山奥で愛犬と隠遁生活を送っている。ある日そんな彼の元を退役したアイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローバー)が訪問し、大統領暗殺計画が発覚したため、スワガーの力を借りたいと言う。しかし、それは巧妙に仕組まれた罠だった・・・。  人気blogランキングへ

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 この映画の原作者『スティーブン・ハンター』は、ワシントン・ポストの映画批評家でもある。従って、映画としての見せ場を十分に心得ていて、抜け目無く楽しませてくれる。そして、「このミステリーがすごい!」海外部門1位に恥じぬ仕掛けも用意されており、適度な緊張感を持続しつつ鑑賞できる。が、しかし。何かが足りないのだ。同じプロフェッショナルな軍人のスピンアウトを描いた『ボーン・アイデンティティ』があり、9.11以降のアメリカ社会の矛盾を見事に描く秀作が多々ある中で、この映画ならではの1つ抜き出た何かが足りない。
 それは、主役のマーク・ウォールバーグの華の無さなのか、監督アンとワーン・フークワの演出によるものなのかは、ビミョーである。時代遅れの時代劇に登場する様な悪代官並みの上院議員や、戦うモチベーションの設定にリアリティよりも、胸を熱くする何かが欲しい気がする。
 また、スワガーの相棒となるFBIのニックを演じるのは、P・ハギス監督の『クラッシュ』で娘を撃たれる錠前職人を演じた『マイケル・ペーニャ』なのだ。しかし、この映画ではあまりパッとしておりません。その辺が、残念!

 凄腕のスナイパーと言えばトム・ベレンジャー主演『山猫は眠らない』、シ゜ュード・ロウの『スターリングラード』を思い出しますが、この『ザ・シュター』は、孤高のスナイパーでありながら、凄腕の元海兵隊工作員といった感じ。近接戦闘や爆発物処理もお手の物。アメリカでは、インテリのランボーとして人気があるようです。狙撃の際に「風量」「風向」「地球の自転」まで考慮にいれるという徹底振りは、ミリタリーファンには堪らないところでもあります。

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 なにやら、シリーズ化されそうな予感もある本作。B級をA感じで楽しみたい気分に余裕のある時に観ていただけると、面白いかも。

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かなりイタイぞ!『パッチギ2』。 

 井筒監督。今度はあんたにパッチギや!
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 2年前、日本アカデミー以外の国内の映画賞を総なめにした井筒監督の『パッチギ』が再びスクリーンに帰ってくる。沢尻エリカをスターダムに押し上げ、多くの観客の瞳を濡らし胸を熱くしたあの感動が再び・・・。前作のファンを始め多くの人達が、少しの不安と大きな期待を胸に、この映画の公開を待ち望んでいたのではないだろうか。もちろん、達也もその一人なのだが、既に沢尻エリカが脚本にクレームを付けて降板したあたりから、何だか妖しげな気配がしていた。しかし、それにも勝る期待を胸に、試写会場へと向かったのだが・・・。

 結論から言うと、『絶句!』 『???』。何をどうすればこんなことになるのだろう・・・。こんなに期待を裏切られるとは、正直思っても見なかった。達也は映画には10人10色の観方があり、解釈もそれぞれ違ってて良いと思っている。そして、映画そのものを愛しているので、自分なりに何か良いところを探して皆に伝えたいと思っている。そんな浜村純的なレビューを常々心がけているつもりだが、今回はイカン。前作への強い想いがあるだけに、あえて苦言を呈す。愛を込めて『パッチギ』をカマさせていただきたい。

 映画の舞台は、1968年の京都から1974年の東京の下町に舞台を移している。アンソン(井坂俊哉)はある事が切っ掛けで北から帰国し、母とキョンジャ(中村ゆり)、そして息子チャンス(今井悠貴)と暮らしている。ある国鉄駅の乱闘事件が切っ掛けで、運転士の佐藤(藤井隆)と知り合い、キョンジャの勤める焼肉屋や、サンダル工場を営む自宅に招待する。そして、佐藤はキョンジャに恋心を抱くことになる。
 そんな折、息子のチャンスの病が悪化する。チャンスは筋ジストロフィーで、その難病を治療するために一家で東京へと出てきたのだった。 途方にくれるアンソン。キョンジャは、偶然スカウトされた芸能プロに飛び込んで、チャンスの治療費を稼ごうとする。嘘と建前の芸能界に馴染めない。そんな折、劇団出身の野村(西島秀俊)と知り合い、その飾らない性格と優しさに次第に惹かれてゆくのだった・・・。

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 この『パッチギ2』は、国鉄のホームでの乱闘事件から幕を開けるのだが、この暴力シーンが全く意味を成さないばかりか、観客に不快感のみを残す。前作では、京都の町に暮らす在日・日本双方の鬱屈した青春のエネルギーの爆発にも感じられた暴力シーンが、今回の2には只の呆れるほど無意味なバイオレンスとしか感じられないのだ。前作の乱闘シーンには、青春期の若者達の怒り・焦り・悲しみを体現し、修学旅行のバスを転倒させるほどの爆発をスピード感とある種の爽やかさで描いて見せた。しかも、ハイライトの鴨川をイムジン川に見立てたシークエンスで、死と生命の誕生、そして愛と絶望を交えながら見事なアンサンブルに仕立て上げていた。しかし、残念なことに今回それは全く感じられなかったのだ。  人気blogランキングへ

 また、今回「LOVE&PEACE」と副題が付いているが、井筒監督は劇中にカットバックでアンソン達の父ジンソンの戦中の話をかなりのボリュームで描いている。そして、愛だけが河の向こうにある平和への希望なのだとしている。しかし、先に述べた無意味なバイオレンスのシーンは映画の後半に再出し、折角キョンジャの独白シーンを白けさせる。戦争は絶対にNo!としておきながら、何故の乱闘シーン。死ななければよいと言う物ではないだろうに。その先に戦争をイメージさせる安易な手段にしか見えない乱闘シーンは意味不明で、気分さえ悪くなる。
 
 そして、前回にもあった在日の視点からの日本人へのキツイパッチギの様な批判が、今回はさらにエスカレートしているのだが、これも単に日本人の感情を一方的に悪くするだけの様に思える。在日の人にとっても、ちょっとと感じるのではないだろうか。前作では、仲間の死をともらうお葬式のシーンであったことと、笹岡高史の演技力とが相まって、自然なメッセージとして聞けたのだが、今回は単なる批判としか受け取れない。そして、何度か出てくる芸能界の隠れた在日芸能人の暴露も、本人の許諾を得ているのだろうが、ここで実名を出したりヒントを与えたりに何の意味があるのだろう、と思ってしまう。

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 映画に登場する日本人も、キョンジャのマネージャーと藤井隆演じる佐藤以外はひどい扱いだ。西島秀俊の様な良い俳優が、何でこの脚本で納得したのか。しかも脚本が『フラガール』と前作『パッチギ』の羽原大介なのに、この本は酷い。前回はキャスティングも絶妙で、坂崎幸之助役の『オダジョー』が、河の向こうとコチラのいいブリッジとして機能していたし、ハウンドドッグの大友や曲の使い方も見事だった。しかし、今回は全てが欠落しているのだ。エグゼクティブ・プロデューサーもシネカノンの李鳳宇なのに、何故???
 そして何より、前回の『パッチギ』にあって今回の『パッチギ2』にかけているものは、物語り全体をより高い次元で見つめる優しい視点、愛と言うものが無いと言うことに尽きる。残念ながらこの映画に「ラブもピース」も見ることが出来なかった。ただ、演技はまだまだだが、若手の起用にほんの僅かな光明を見た気もするが『悲しく、悲しくて、とてもやり切れない』気分である。

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『バベル』、はあなたを混乱させる映画だ。 

観た人の数だけ、BAVELが存在する。

バベル




★ネタバレあり!!
『21g』を事前に観て、こりゃポール・ハギスの『クラッシュ』にも影響を与えたな

なんて思いながら、試写会場の厚生年金・芸術ホールへと足を運んだのですが、

この映画『バベル』は、そのクラッシュを更に世界的規模の衝撃と激突に深化させた

感のある、実にヘヴィーな映画でした。

モロッコの放牧民の少年が放った1発の銃弾が、3つの大陸の4つの言語、

4カ国の人々の魂を貫き、混乱と悲しみの果てにやがて僅かな希望の光を放ちつつ

静かに終わる物語り。ただ、この映画はかなり観る人を選ぶと思う。

これでもかと容赦なく圧倒的演出で描き出される人間の生と性。

そして排泄や流血が混沌と一体となってスクリーンに押し寄せてくる。

愚かさや寂しさ。貧困と虚栄。

欺瞞に満ちた豊かさやコミュニケーションが、音を立てて崩れ、観る者に圧し掛かる。

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日本を舞台としたシークエンスでは、日本人としてとても海外では観たくないと思わせる

ショッキングなシーンの連続だ。しかし、コレが実に良く描けている。

日本に1度しか来た事の無い監督が撮った画とはとても思えないのだ。

正確に言うと、観たくない日本がただそこにある。

それは、今この世界を生きる誰もが隠すことの出来ないリアルなのだ。

だから、イタイ!故に、ツライ! 人気blogランキングへ

この暴力的な才能の『アレハンドロ・ゴンザレス・イニヤリトウ』監督は、

実に繊細且つ大胆に、欺瞞と言う名のソフィスケートされた我々文明人の感性を、

計算づくで徹底的にぶち壊してくれるのだ。

時間軸をずらした編集と、手持ちのライブなカメラワーク。

静と爆音の効果音。映画の持つありとあらゆる手法を駆使して揺さぶられる。

そう言えば、音楽と撮影は、ともに『ブロークバック・マウンテン』のスタッフ、

『グスターボ・サンタラオヤ』と『ロドリゴ・プリエト』だ。
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曖昧な浮遊感と荒涼とした砂漠。失踪する車と置き去りにされる魂。

繋がり合うのに必要なのは、言葉ではなく【愛】なのに。

人種と言葉と性差と国境。超えることの出来ない、見えない壁。

近いほど解りあえない孤独な魂達。地球を構成する最も小さな単位の国家である家族が、

解りあえず愛し合えず、苛立ち彷徨う。モロッコの砂漠で、メキシコの荒野で、

そして摩天楼の東京で・・・。

TVや携帯、メール。あらゆるコミュニケーション手段がありながら、

何一つ解り合えないもどかしさ。そんな喧騒と静寂の中に描かれるチエコと日本の孤独。

愛と情熱を持ちながらも、自国では暮らせぬメイドのアメリア(アドリアナ・バラッザ)の

見事な愁いを含んだ演技に魅せられ、刑事(二階堂智)とヤスジロー(役所広司)の背中に

やり切れぬ孤独を見た。
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批判の対象になるであろうケイト・ブランシェットの放尿も、モロッコの少年のオナニーも、

そして菊池凛子の無軌道に見える性衝動と全裸のヌードも、この舌を噛みそうな

名前の監督の優しさだとしたら・・・。

そして、この映画には、見た人の数だけ解釈があってもいいと思う。

凛子演じるチエコの書いた手紙の内容は、刑事の二階堂智にしか分からない。

しかし、それを感じる人の数だけ『バベル』は確かに、そこにある。

散らかり混乱したジクソーパズルの最後の1ピースを埋められるのは、

人間の愛とイマジンだけだと思わせてくれる映画なのだから。

チキショウ!!ホントに映画ってやつは・・・。

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