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『黒澤明vs.ハリウッド―』を、読んで観る-2 

黒澤明、かく語りき。

トラトラトラ! トラトラトラ!
マーティン・バルサム (2004/11/19)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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「トラ・トラ・トラ!」という題名は、27年前、日本海軍がハワイの太平洋艦隊基地・

真珠湾を奇襲攻撃した時、その成功を報告した指揮官機の発した無電暗号から

とったものであります。その点からもおわかりかと存じますが、

この作品は真珠湾攻撃が主題になっております。

しかし、これはいわゆる興味本位の戦争映画で゛はありません。

両国側ともに、出来うる限り正確に事実を描き、この歴史的な事実について

冷静に語り合おうという態度を根本方針ににしております。

つまり、これは勝利の記録でもなければ敗北の記録でもなく、一口に言えば、

2つの国の誤解による優秀な能力とエネルギーの浪費の記録です。

私はこう言う悲劇は二度と繰り返してはならぬと世界の人に呼びかけたいのです・・・。

ご承知の様に、映画と言うものは世界共通の言語であります。

この作品はそのスケールから見ても、世界の隅々まで行きわたり、

じかにあらゆる人々に話しかけるものになるでしょう。

それは世界の人々に日本及び日本人と言うものを理解して貰うための、

初めての、そして最も大きい機会であると考えます。

と同時に、私は日本の若い世代の人達にも日本にはかつてこれだけのエネルギーと

才能があったという事実を改めて認識し
、自身と良識を持って未来の世界のために

建設的に生きて欲しい言いたいのです。

この作品は一映画人としてはあまりにも重要な国際的意義を持つ作品であります。

私は単に私たち映画人のみならず、日本人の人々の大きなご協力を得て

初めてこの映画の製作が意義あるものになると信じております。

その為、現在各界に於いて活躍しておられる方達を中心としたこの映画

への積極的な参加態勢を得たい
と思い、私の所信を申し述べてご協力を

お願いする次第です。

(黒澤明と20世紀夫オックスが、1968年10月下旬に『トラ・トラ・トラ!』製作にあたって、
全国紙に掲載した全面広告より)


第二回目に、この黒澤明の所信の全文をご紹介したのは、この所信の中に、

黒澤監督解任多くのヒントと回答が隠されていると感じたからです。

そして奇しくも38年後、クリントが硫黄島二部作の所信を新聞全面広告として

発表することになったのは、単なる偶然なのでしょうか・・・。

to be contenuum・・・・・


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