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C・イーストウッドの『父親達の星条旗』を観てきた。 

双子の様な2つの映画。

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土曜日の午後、なんばTOHOシネマズで、クリント・イーストウッド

監督の『父親達の星条旗』を観て来た。

1時間前にシートを予約し、D列の中央に座って上映を待った。

今年の夏、朝日新聞の15段広告でクリントからの手紙と題されたメッセージ広告を

目にしてから3ヶ月。やっと劇場で見ることが出来たのである。

あの瞬間、映画が変わった・・・と、そう確かに感じた。 人気blogランキングへ

このところ、日本映画のファンドシステム導入や、渡辺謙の世界的活躍

など、スクリーンがホットになっている。そして、2度のアカデミーに

輝くクリントが、日米双方の視点で撮ると発表した斬新な映画がこの

硫黄島2部作の『父親達の星条旗』と『硫黄島からの手紙』である。

そんな新しい映画の潮流をお伝えしたくて立ち上げたのがこのブログ、

『TATSUYAのシネマコンプレックス』なのだから、感激もひとしおである。

さて、この映画『父親達の星条旗』ですが、今までのハリウッドの

戦争映画とは全く違う、非常に内省的なものに感じた。  ブログランキング

映画の戦闘シーンは記録フィルムの様なリアリティと、まるで自分が硫黄島に

いるかの様な迫力である。『プライベート・ライアン』など、迫力のある戦闘シーンを

見慣れているはずなのに、そのリアリティの濃度が違うのである。

日本軍のトーチから狙い撃ちされて次々と倒れる海兵隊員。

吹き飛ぶ頭部や千切れた腕を余すことなく捕らえるカメラ。

そしてフラッシュバックで、地獄の戦場とアメリカ本国で硫黄島の英雄を

戦争継続の為のプロモートに利用するシーンが交錯する。

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やがて上陸後の激戦を潜り抜けた『ヘンリー・ハンセン三等軍曹/ポール・ウォーカー』ら

6人が、星条旗を摺鉢山頂上に掲げる。しかし、その瞬間から、政治的な思惑の戦いが

始まることになる。ある提督の土産ものとして星条旗が降ろされ、

2時間後に第28海兵隊第2大隊の『マイケル・ストランク三等軍曹/バリー・ペッパー』、

『ハーラン・ブロック伍長/ベンジャミン・ウォーカー』、『レイニー・ギャグノン上等兵/

ジェシー・ブラッドフォード』、ピマ族インディアンの『アイラ・ヘイズ上等兵/

アダム・ビーチ』。そして『フランクリン・スースレイ上等兵/ジョセフ・クロス』と

『ジョン・ブラッドリー衛生兵/ライアン・フィリップ』の6人が再び星条旗を揚げ、

ニュース写真に納まる。

しかし、生きてアメリカに送還された3人の兵士は英雄としてプロパガンダに

従事させられ、戦場よりも深く傷つくことになるのだった・・・。 FC2 Blog Ranking

『父親達の星条旗』の上映後に、『硫黄島からの手紙』の予告映像が上映される。

その時に感じたのだが、この映画は日米で全く異なる受け入れられ方をするだろう。

おそらくアメリカでの評価は厳しく、日本では大いに評価されると達也は感じる。

戦いに勝ったはずのアメリカ。負けはしたが何かを得たはずの日本。

しかし、この映画を2本観るまでは、誰もそのことに気付かないのかも知れない・・・。

もう一つの硫黄島は、12月9日を待たなければならない。

ともあれ、クリント・イーストウッド監督の勇気に、拍手。

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