『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』レビュー②。
映画と言うより、テーマパークなのだ。
ヨーホー♪ 見事に色んな意味で期待を裏切ってくれました。
1.2と続いたスターウォーズのプロットをかなぐり捨てて、独自のハチャメチャ路線を驀進!映画の定石からすれば、こんなのアリ?の連続です。それでも、観客を楽しませるプロフェッショナルなギミック盛り沢山の、まるで巨大テーマパーク。そう、ディスニー・ランドそのものですよ。
ハンス・ジマーの音楽はより重く深く。テッド・エリオット&テリー・ロッシオの脚本は完全に破綻している。二転三転、裏切りの連続。大事なキャラと思いきやあっさり流され、意味を成さないシークエンスもある。本来なら、金返せと言いたくなるが、そうはならないのがこの映画の魅力。圧倒的映像のクオリティと、呆れるほどのサービス精神で楽しませてくれます。全編これ、ファンタジーの世界なのです。だってディズニーランドに行って、ミッキーの中に人が入ってるといって、怒る人いないもんね。
これを映画と言うか、テーマパークと言うか、それは人それぞれとして、楽しめることは請け合い。それなら、思いっきり楽しまなきゃ、損なのです。 人気blogランキングへ
では、この映画を楽しむためのガイドライン。
先ずその①は、POCの1と2の復習から。
1の『呪われた海賊達』のラストで金貨を盗んで蘇ったお猿のジャックは、今回も大活躍。2のラストで鍵ならぬ骨をくわえていた犬は、今回海賊達の掟の番人ティーグ(キース・リチャーズ)の相棒として、キーとなる鍵を加えての登場となる。しかも、海がめに乗ってシンガポールに来た事になっている。あれ? これって、キャプテン・ジャック・スパロウの無人島脱出劇と同じ。
その②は、ペアとトリオに注目!
POCのキャラクターは、ペアかトリオになっている。ウィルとエリザベス。犬と猿。ピンテルとラゲッティ。ジャックとバルボッサ。ノリントンとスワン提督。それのペアに、ジャックやオウムやデイビィ・ジョーンズやベケットが加わってトライアングルとなり、様々な事件を引き起こす。今回は更に、サオ・フェンやティア、ティーグやカリプソが加わってハチャメチャに!
その③は、父と息子。愛と再生。
もともと靴ひものビルとウィルは親子。海賊の血を引いているのだ。ジャックとティーグも、やっぱり親子。二代に渡る親子パイレーツなのだ。ウィルは父のビルを救うためには、エリザベスと決別しなければならない選択を迫られる。そして、永遠に生きる道を選ぶのか・・・? ジャックはまた一人海へと旅立つが、彼のコンパスが指す先は『不死の泉』。まだまだ続くのか・・・?
その④は、裏切りと死。
今回は、今まで以上に複雑怪奇な相関関係となり、裏切ったり裏切られたりの、ドンデン返しの連続技。もともといい加減で調子のいいジャックも、周囲の変わり身に翻弄されっぱなしか? しかし最後には、マイペースで次の海へと向かう。しかし、ある意味1本筋の通ったノリントンの最後は、涙を誘うのだ。今回は幾つもの裏切りと、幾つかの死が待っていた・・・。
その⑤は、その後。
長ーい、長~いエンドロールの果て、物語の愛と再生を感じさせるテーマの結末が待っている。5分近いエンドロールの果てに、ディスニーやドルビーのロゴが出るまで、じっと我慢なのだ。
しかし、ホントにテーマパーク状態です。最後の最後まで、皆で仲良く楽しみましょう。
ヨーホー♪
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- [2007/05/26 21:13]
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