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『舞妓 Haaaan!!! 』どすぇ。 

ぎょうさん、笑うておくれやすぅ。

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 レビュー未のドキュメンタリー『ブリッジ』を観て何だかとってもヘヴィな気分だったこともあり、ここはチョット腹の底から笑える映画を、ということで観てきたのが『舞妓 Haaaan!!! 』どす。ジメジメしたうっとおしぃこの季節には、カラッと笑うのが一番どす。ほな、レビュー行きますぇ~。
 
 映画『舞妓 Haaaan!!! 』の脚本は、一見さんお断りという神秘のベールに包まれた“舞妓”の世界をテーマに描いた、クドカンこと『宮藤官九郎』。監督は、宮藤脚本のTVドラマ『ぼくの魔法使い』を見事に映像化した『水田伸生』。この二人が再びタッグを組み、最高のエンターテインメント大作を創り上げた。

 東京の食品メーカー鈴屋食品に勤務する鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、平凡なサラリーマン。ただ、熱狂的な舞妓ファンで、『ぼんの舞妓日記』と言うサイトを立ち上げ、暇さえあれば京都に通っている。しかし、お茶屋ののれんをくぐって舞妓と遊んだことは、まだ一度もなかった。そんなある日、お茶屋遊びの常連でプロ野球のスター選手・内藤貴一郎(堤真一)が公彦のサイトを荒らし始めた。怒りに燃える公彦。そんな時、吉報がもたらされた。念願の京都支社への転勤が決まったのだ!!

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 あっさりと同僚OLで彼女の大沢富士子(柴咲コウ)を捨てて、意気揚々と京都に赴任した公彦は、真っ直ぐにお茶屋へ直行するも<一見さんお断り>の壁に呆気なく追い返されてしまう。
 意気消沈の公彦だったが、またまた吉報がもたらされた。なんと、鈴屋食品の社長・鈴木大海(伊東四朗)がお茶屋の常連だったのだ。社長に「仕事で結果を出せば、好きなだけお茶屋に連れて行ってやる」と言われた公彦は、人が変わったように死にものぐるいで仕事に取り組む。そして遂に、かやく別売りトッピングスタイルのオリジナルカップ麺《あんさんのラーメン》を完成させたのだ!!!

 やがて、新商品《あんさんのラーメン》は、あれよあれよと言う間にに日本全国で一大旋風を巻き起こす。社長の言葉通りに仕事で結果を残した公彦は、やっとの思いで念願のお茶屋デビューを果たす。お座敷での宴会も盛り上がり、いざ舞妓はんとの野球拳!!! というときに、泥酔した内藤貴一郎(堤真一)が隣の座敷から乱入。内藤はサイト荒らしだけでなく、お座敷荒らしでもあったのだ。しかし、年俸8億円の内藤は常連で、地位も名誉も金もサラリーマンの公彦とは雲泥の差。そして、内藤は舞妓をはべらせて言い放った。「お金があれば、何してもかしまへんでぇ!」と。

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  ↑ホントにファミマで売られている《あんさんのラーメン》

 公彦は決意した。内藤を見返すためにプロ野球選手を目指すことを(えっ!?)。しかし、ここからが、クドカン節全開となるのだ。
 またその頃、東京で公彦にフラれた富士子も決意した。舞妓になって公彦を見返すことを・・・(ええぇ~)。   人気blogランキングへ

 舞妓の世界を舞台に、夢と笑いとペーソスをミックスとたクドカン・ワールド大爆発!!何が起こるか飛び出すか、全く予測不能の面白さ。野球・映画スター・政治家と、ジェットコースターの様に疾走するストーリー。普通ならあまりの馬鹿馬鹿しさに白けてしまうが、この超エンターテインメント舞妓ムービーは、映画の既成概念を超えるパワーに満ちている。
 ルールや、しきたり満載の舞妓の世界を舞台にしながら、クドカンが描くハイテンション・ムービーは、劇場を大爆笑の寄席に変えてしまうのだ。達也が観た梅田TOHOナビオも、大爆笑の渦でありました。

 普通ここまで脚本を広げてしまうと中々収集が付かないものだが、そこは流石クドカン。ミュージカル仕立ての歌って踊る見事なエンディングで閉めて魅せた。
 ジメジメと嫌な梅雨を吹き飛ばすには、最高の1本。カラット大笑いできる『舞妓 Haaaan!!!』は、ぜひぜひのお薦めです。


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