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ブリテッシュなSF『サンシャイン2057』。 

    うわっ、太陽がいっぱい。
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 SF映画を久しぶりに劇場で観た。「ザ・ビーチ」や「28日後…」で知られる『ダニー・ボイル』監督が、脚本の『アレックス・ガーランド』と3度目のタッグを組んだ『サンシャイン2057』。
 映画を見始めた子供の頃からSFジャンルは好きなのだが、映画でしか観れない圧倒的映像がそこにある、と言うのがその理由の一つでもある。CGによるVFXが進歩し、イメージした映像がリアルに再現可能となった今、このジャンルが更に活性化する事を願って止まない。

 さて、映画のストーリーだが、太陽の活動が衰えた2057年、地球は氷河期の様に冷え切って滅亡の危機に瀕していた。絶望的な状況の地球に残された最後の希望は、宇宙船「イカロス2号」に搭載した巨大な核爆弾ペイロードで太陽を活性化させると言うプロジェクトだった。
 宇宙船のクルーは、キャプテンの日本人カネダ(真田広之)を始め、物理学者で核爆弾の専門家のキャパ(キリアン・マーフィー)、エンジニアのメイス(クリス・エバンス)、パイロットのキャシー(ローズ・バーン)、生物学者コラソン(ミシェル・ヨー)、通信士のハーヴェイ(トロイ・ギャリティ)、航海士のトレイ(ベネディクト・ウォン)、そして精神科医のサール(クリフ・カーティス)の8名。彼らは地球を救うと言うミッションを託され、5,500万マイル離れた宇宙空間を航行していた。やがて、地球との最後の交信エリアに差し掛かる頃、完璧だったはずの計画に少しずつ亀裂が生じてくる。水星の軌道に入った時、7年前に消息を絶ったイカロス1号の遭難信号を受信したのだ。論議の結果、軌道修正をするのだが、この選択が彼らの運命 を大きく変えていくのだった・・・。  

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 20世紀FOXのタイトルVIから乗り移って始まる映画のオープニングシーン。太陽とシンクロする巨大なクラゲ型宇宙船『イカロス2号』がユックリとパーンしてその全貌を現す。おぉっ!いきなり宇宙船萌え!!太陽光を反射するシールドを前面に配したそのデザインは魅力的とは言いがたいが、何ともシズルビジュアルなのだ。その船名イカロスからしてプロジェクトに相反するが、人類の儚い未来を予感させる。そもそも地球を救うために太陽に核弾頭をぶち込むと言う設定が、イスカンダルにコスモクリーナーを受け取りに行くのとは全く次元が違うのである。
 太陽と核。神と人間。光と闇。希望と絶望。この映画は、2極の対立構造の果てに答えを求める弁証法的観念を感じたりもする。
 また、映画のベースは『クライシス2050』(別所哲也出てたっけ?)で、コンピュータとの会話に『2001年宇宙の旅』、オキシジョン・ガーデンに『サイレントランニング』、1号の生き残り?船長は『イベントホライゾン』を感じさせる。他にも『惑星ソラリス』や『スーパーノヴァ』等、過去の素晴らしいSF映画へのオマージュに満ちている。

 正直、いつものハリウッド風娯楽SF映画を期待するとガッカリすることになる。ボイル監督の嗜好と、太陽と対峙する哲学的な背景が合わないと辛いだろう。次第に太陽の神秘性に魅せられていくクルー達に感情移入出来ずにいると、ピンバッカーの出現で、???になってしまう。サールがカネダに問うた『カネダ!何が見える!?』の応えは聞こえてこないだろう。しかし、凝りに凝った太陽の描写や宇宙船のディティール。ラストのタイトルバックのダイジェスト映像と共にながれるロックに至るまで、正にブリティッシュSFの傑作。

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 この映画、何年後かには『惑星ソラリス』や『イベント・ホライゾン』の様なSFカルトムービーになっているかも知れない。ただ、カルトな内容であるとプロモーションでしっかりその辺を告知しないと、娯楽作を期待したお客さんには反発されるかも・・・。特に、1号内部に入った後、サブリミナル映像で予感させても、あのSUNフレディが出て来るとは思わんよね、普通。
 また、ポスターの日本版はキャプテン真田が先頭の真ん中に位置するが、海外版はキリアン・マーフィーが先頭で、真田船長は右端です。エンディングも各国違っているようですが、ご存知の方は、ぜひお知らせくださいませ。オーストラリアのオペラハウス以外の設定なのでしょうか・・・気になる。  人気blogランキングへ
 
 この原題『SUNSHINE』と言う映画は、マニアなSFファンに大画面スクリーンと優れた音響の劇場で観て頂きたい映画であります。

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Comments

エンディング

エンディングにいくつものヴァージョンがあるのですか?
それはぼくも知りたいです。

賛否両論

またお邪魔します。
これは、意見が分かれるだろうな、とは思ったけれど、

>ボイル監督の嗜好と、
>太陽と対峙する哲学的な背景が合わないと辛いだろう
辛い方が多かったみたいですね。
わたしは、マニアなSFファンではなく…
というより、SFはあんまり観てないんですけど、
ダニー・ボイルの思考の波長に合いやすいのか、
期待通りに面白かったです。

えい さん、ようこそ!

えい さん、エンディングなのかも
良く分からないのですが、
海外で見た方のレビューだと、
違うらしいのです。
分かったらまたお知らせします。

フォローが欲しくなる。

悠雅さん、いらっしゃい。

確かに解釈が分かれるところ。
プロモーションで娯楽大作みたいに
紹介しているので、尚のことです。
本質はかなりカルトな要素が多いのだから、
そうアピールした方が親切。
入場者も、むしろその方が増えたりして。

TB失礼します。

達也さま、こんにちは。弁証法的観念・・・、う~ん難しいですね。
あのサブリミナル映像は、物凄く恐ろしかったです。
ダニー・ボイルの作品はほとんど観たことがないので、これからぼちぼち観て行きたいと思っています。
アレックス・ガーランドは小説が素晴らしいとか。読んだことあります?

イギリスのビート派作家?

真紅さん、いらっしゃい。
アレックス・ガーランドはイギリスの作家で、
ダニー・ボイル監督の『ザ・ビーチ』の
原作『ビーチ』を書いているのを知っている位で、
読んだことはありません。
映画はディカプリオ主演で、
日本でも話題になり、観ました。
彼は、Jけるアックの様な
ビート・ジェネレーションの影響を
受けているらしいですが・・・。

こんにちは

確かにカルト化しそうな臭いがプンプンします。
一番近いものを感じた「イベントホライゾン」も公開当初はボロボロで、だんだんとカルトな評価が高まっていきましたから。
70年代風の最近では珍しいタイプのSFなので、かえって新鮮でした。

ノラネコ ん、ようこそ!

ノラネコさん、いらっしゃいませ。

ことしのGWは、結局映画週間でしたが、
結構良い『大人の映画』に当たりました。
この『サンシャイン2057』も、
最近に無いコダワリSF映画として
楽しめました。

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サンシャイン 2057/ SUNSHINE

           ダニー・ボイル監督最新作{/ee_2/}何度もココでも「早く観たい!!」って言い続けたけど、ようやく公開決定!なぜ原題の「サンシャイン」だけじゃダメだったのかなー?来月の突然の公開を前にFOXさんの試写で観てきました{/kirakira/}脚本は『28日後.

  • [2007/05/05 10:32]
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サンシャイン 2057

太陽が~燃え~ている~♪

  • [2007/05/05 10:54]
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サンシャイン2057

太陽滅亡まであと僅か。ミッションを遂行する人間たちが遭遇したものは・・・

  • [2007/05/05 11:40]
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『サンシャイン2057』

(原題:sunshine)----ダニー・ボイル監督のSF?なんか『28日後…』を思い出しちゃうな。「あ~。ちょっと似ているところあるかな。あの作品はゾンビ映画のように始まり、途中から生き残った人間の恐ろしさにスポットを当てていた。この映画も『レッドプラネット』などこれ

  • [2007/05/05 11:45]
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サンシャイン2057 65点(100点満点中)

キャベツを食べるんだ公式サイト『ザ・ビーチ』『28日後…』など、前宣伝の印象では娯楽作品と思わせておいて、その実はやたらとネガティブな狂気を暴走させて観客を唖然とさせる、カルト的作品を作り続けるダニー・ボイル監督の最新作。その作風は相変わらずで、....

  • [2007/05/05 12:49]
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サンシャイン2057

かなりマニアック。ディープなSFファンしか受け入れられないんじゃないかな。サーチライトの作品とは思えないよ。でも評価は低いけど、満足度は高いのは個人的趣味なので(笑)

  • [2007/05/05 18:49]
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2057: A SPACE ODYSSEY~『サンシャイン 2057』

 太陽が衰退し、50年後の地球は滅亡の危機に瀕していた。太陽を再生させるため、核弾頭を搭載した宇宙船「イカロス2号」が8人の宇宙飛行士を乗せて太陽に向かう。あと僅かで任務決行というその時、彼らは7年前に消息を絶

  • [2007/05/05 20:33]
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「サンシャイン2057」映画感想

予告を見て気になっていた「サンシャイン2057」(原題 SUNSHINE )を見

  • [2007/05/06 04:46]
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「サンシャイン2057」レビュー

「サンシャイン2057」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:ローズ・バーン、クリフ・カーティス、クリス・エヴァンス、トロイ・ギャリティ、キリアン・マーフィ、真田広之、ベネディクト・ウォン、ミッシェル・ヨー、他 *監督:ダニー・ボイル 感

  • [2007/05/06 09:41]
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サンシャイン2057・・・・・評価額1500円

今から17年前のバブル時代、NHKが70億円の巨費を注ぎ込んで、ハリウッドで製作した一本のSF映画があった。西暦2050年、太陽が突如として膨張を初め、巨大な太陽フレアによって地球は滅亡の危機に瀕する。人類は反物質爆弾を搭載

  • [2007/05/06 11:24]
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サンシャイン2057(評価:△)

【監督】ダニー・ボイル【出演】キリアン・マーフィ/真田広之/ミシェル・ヨー/クリス・エヴァンス/ローズ・バーン/トロイ・ギャリティ/ベネディクト・ウォン/クリフ・カーティス/マーク・ストロング【公開日】2007/4

  • [2007/05/06 21:02]
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サンシャイン2057

【映画的カリスマ指数】★★★☆☆ ジャンル不定のまぶしい映画 

  • [2007/05/07 02:20]
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サンシャイン2057

製作年:2007年製作国:イギリス監督:ダニー・ボイル出演:キリアン・マーフィ 真田広之 ミッシェル・ヨー六本木TOHO(ジャパンプレミア)■舞台挨拶についてのメモ■劇場観賞2回目の感想Story2057年。滅亡の時が迫る人類の唯一の希望は、宇宙船“イカロ...

「サンシャイン 2057」 圧倒的な力を前に人は何を見るか

SF小説は好きなのでよく読みますが、その中でも好きなのはハードSFというジャンル

  • [2007/05/14 22:38]
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真・映画日記(1)『サンシャイン2057』

4月30日(月・祝)◆427日目◆前の晩から朝までクニオ他イベントスタッフ達と歌舞伎町の「魚民」で飲み。朝9時過ぎに帰宅。昼まで寝る。午後1時半過ぎに外出。日比谷に着いたのは4時。スバル座で公開している『サンシャイン2057』を見る。ツッコミ満載の宇宙モノ。西暦2057

  • [2007/05/27 05:06]
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''2001: A Space Odyssey'')は、スタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークがアイデアを出し小説版としてまとめ、スタンリー・キューブリックが監督・脚本し、1968年4月6日にアメリカで初公開されたS

  • [2007/07/25 12:30]
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サンシャイン2057

2007年:アメリカ 監督:ダニー・ボイル 出演:キリアン・マーフィ、クリフ・カーティス、真田広之、ローズ・バーン、マーク・ストロング、クリス・エヴァンス、ミシェル・ヨー、トロイ・ギャリティ、ベネディクト・ウォン 50年後の未来、太陽の活動が終焉を迎えよう...

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2007年:アメリカ 監督:ダニー・ボイル 出演:キリアン・マーフィ、クリフ・カーティス、真田広之、ローズ・バーン、マーク・ストロング、クリス・エヴァンス、ミシェル・ヨー、トロイ・ギャリティ、ベネディクト・ウォン 50年後の未来、太陽の活動が終焉を迎えよう...

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